【本の要約】精神科医が見つけた3つの幸福 ※幸福は結果ではなくプロセスです。

本の要約

こんにちは!ふっきんぷっきーです。今日は『幸せ』とは精神科医・樺沢紫苑先生の『精神科医が見つけた3つの幸福』を紹介します。先日リベ大の動画(第247回)でも紹介されていた本なので動画の補足ができたらいいなと思います。

 

 誰もが『幸せ』になりたいと思っているでしょう。しかし、漠然と幸せについて考えていても、具体的に自分がどういう状態であるときに幸せなのかが感覚的ではなく、『幸せとは何か』を自分の思考として伝えることができれば幸せにより近づくことができると思います。目的が決まれば進行方向がきまるようなものなのです。

 本書は『幸せの定義』について書かれており、自分の状態がもうすでに幸せになっているかもしれないということを医学的・科学的に示してくれています。

 今回は本書の中から私が「おもしろい!」と思った3つを紹介していきます。

①幸福の正体

 『幸福の正体=脳内物質』と表現されています。なぜなら私たちが幸せを感じるときには『ドーパミン・セロトニン・オキシトシン・アドレナリン・エンドルフィン・ノルアドレナリン』など100種類に及ぶ幸福物質が分泌されています。

 ①ドーパミン・・・お金や成功、達成などのドキドキするような高揚感の幸せ

 ②セロトニン・・・心と身体が健康な時に感じる幸福。やすらぎや気分の安定のおだや

          かな幸せ

 ③オキシトシン・・・別名『愛情ホルモン』子どもやペットとの触れ合いのような、つ

           ながりや愛から得られる幸福

 リベ大動画(第247回)でも『ドーパミン・セロトニン・オキシトシン・アドレナリン』の3つが紹介されていましたが、この3つが代表的なものです。

他にも

 ④エントルフィン・・・限界状況に陥った時の多幸感の物質。

 ⑤アドレナリン・ノルアドレナリン・・・興奮、恐怖、不安時の物質。

も有名です。上記以外にも100種類の幸福物質があるのですが、全てを満たすのは不可能です。

 本書でも『ドーパミン・セロトニン・オキシトシン』の三大幸福物質を紹介しており、これら3つの幸福物質を出す条件こそが私たちが求める『幸せになる方法』だと書かれています。

 この3つの幸福物質には優先順位があり、優先順位を間違えると返って幸せを感じにくくなる落とし穴があるので注意です・優先順位は上から

 1位『セロトニン的幸福』・・・心と身体の健康の幸福

 2位『オキシトシン的幸福』・・・友情、人間関係、コミニティなどの幸福

 3位『ドーパミン的幸福』・・・成功、富、地位、名誉などの幸福

 『セロトニン的幸福』>=『オキシトシン的幸福』>『ドーパミン的幸福

 特に『ドーパミン的幸福』は一番最後だということは抑えておかなければなりません。

 ドーパミン的幸福を最優先にしてしまうと、メンタルやカラダの疾患の恐れさえあります。自分の健康を害してまで成功を目指してしまうことや周囲とのつながりが消えてしまう恐れがあります。しかも、ドーパミン的幸福は『劣化する幸福』ともいわれ、同じ状態だと満足できなくなってしまいます。パチンコや競馬などで大金を当ててしまうとより強い快感を得ろうとしてしまい依存にもつながります。

②幸せの性質

幸せには様々な性質があります。ここでは4つを取り上げます。

『性質①』・・・幸せはここにある。『BE』と『DO』の幸福

       『BE』の幸福は

       ・朝起きて「爽やかで気持ちいい」と思う時に『セロトニン的幸福がある』

        のです。10回でも1000回でも気持ちがよく感じることができます。

       ・仕事帰りに家に子どもやペットなどの家族が迎えてくれた時に『オキシ

        トシン的幸福がある』のです。

       これらは当たり前のような状態で感じている時には気づきにくく、失って

       から「自分は幸せだったんだ」と気づくのが遅れる恐れがあります。

       『DO』の幸福は

       ・ドーパミン的幸福で行動や努力の結果得られる幸福。逆に言えば行動し

        なければ得られない幸福です。

『性質②』・・・幸せは結果ではなく過程(プロセス)

       小さな目標を達成していくプロセスこそが小さな幸福を達成するのです。

『性質③』・・・幸せは劣化する『減る幸せ』と『減らない幸せ』がある。

       多くの人はお金持ちになると幸せになれると信じて仕事を頑張りますが、

       お金持ちになると幸せになれるかという問題には結論がでていて、アメリ

       カの研究では年収400万円くらいまでは年収が上がるほど幸福度も上がり

       ますが、年収600万円くらいから横ばいになっていき、年収800万円を超

       えるあたりから幸福度は微々たる増加になるのです。日本人2万人を対象

       にした研究でも世帯年収1100万円を超えるとそれ以上は幸福度が増えない

       ことが分かっています。

        お金の幸福はドーパミン的幸福なので減少しますが、セロトニン的幸福

       やオキシトシン的幸福は減少しないのです。

『性質④』・・・幸福は掛け算することで全ての幸福が手に入る

       大量にお金を得た時のドーパミン的幸福は劣化しますが、そこにオキシト

       シン的幸福があれば劣化しづらい幸福になります。オキシトシン的幸福は

      「感謝」です。お金を得た時に感謝をすれば劣化しにくい幸福になるのです。

      この方法を『幸福の掛け算』といっています。

 これら幸福の性質を知りつつ、『朝散歩』や『感謝・ポジティブ日記』など具体的な方法も書かれているのでぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか

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