2021-04

スポンサーリンク
Uncategorized

成人の知性の3段階とは ※部下を持つ人は必見!

 子育て世帯の方は子どもの『発達』について体験したり学んだりすることがあると思います。実際に自分も発達の道を辿ってきたけれども、『発達とは成人までの道のり』と考えている人は結構多いのではないかと思います。  30年前までは『年齢と知性の関係』は20歳を過ぎると横ばいで20歳以降は発達はしないと考えられていました。しかし、現在では個人差があるものの70歳を過ぎても発達すると考えられています。この発達は『知性の3段階』に分けられており、自分がどこのステージか客観的にみることで自身の成長につなげることができます。  さらに自分以外にも他者の発達を捉ることができ、部下をもつ立場の人は部下の育成について「この人はこの段階だな」と捉え適切な指導、助言を行なうことができます。そんな『成人の知性の3段階』について紹介します。 【発達段階①:環境順応型知性】 [チームプレイヤー、忠実な部下、指示待ち、依存]  ・周囲からどのように見られ、どういう役割を期待されるかによって自己が形成される。  ・帰属意識をいだく対象に従い、その対象に忠実に行動することを通じて、一つの自我を形成する。  ・順応する対象は、おもに他の人間、もしくは考え方や価値観の流派、あるいはその両方。 【発達段階②:自己主導型知性】 [働き方を学ぶリーダー、問題解決思考、自律性、自分なりの羅針盤と視点]  ・周囲の環境を客観的に見ることにより、内的な判断基準(自分自身の価値基準)を確立し、それに基づいて、まわりの期待について判断し、選択を行なえる。  ・自分自身の価値観やイデオロギー、行動規範に従い、自律的に行動し、自分の立場を鮮明にし、自分になにができるかを決め、自分の価値観に基づいて自戒の範囲を設定し、それを管理する。こうしたことを通じて、一つの自我を形成する。 【発達段階③:自己変容型知性】 [メタリーダー、学ぶことによって導くリーダー、複数の視点と矛盾の受け入れ、  問題発見志向、相互依存みること]  ・自分自身のイデオロギーと価値基準を客観的に見て、その限界を検討できる。あらゆるシステムや秩序が断片的、ないし不完全なものなのだと理解している。これ以前の段階の知性の持ち主に比べて、矛盾や反対を受け入れることができ、一つのシステムをすべての場面に適用せずに複数のシステムを保持しようとする。  ・一つの価値観だけいだくことを人間としての完全性とはき違えず、対立する考え方の一方にくみするのではなく両者を統合することを通じて、一つの自我を形成する。  以上が知性の3段階の特徴です。自分は指示待ちかどうか、指示待ちの部下には具体的な指示だけではなく、問題解決と自律の視点をもつために「問い掛け、なぜなぜ分析を行なう」など指導も変化すると思います。ちなみに3段階目の『自己変容型知性』は1%程の人しか至れないとのことです。是非とも参考にしてみてください。  
ガンダム

【失敗談】初の副業計画 ※挫折から学んだこと

これまで投資を勉強し実行してきましたが、投資はあくまで余剰金で行なうことが原則。今の私の余剰金では月1~3万のとても緩やかな投資ペースになってしまいます。 このままでは月一万の配当金を目標にしても5年以上かかってしまいます。今の会社で勤めて昇進したとしても劇的な改善も見込まれません。そこで実践してみたのが副業です。 以前から副業の必要性と重要性は『リベ大』の動画の中の『5つの力』『稼ぐ力』で知り、スモール起業や副業に関する書籍を4冊購入し読んでいました。考えてみれば私は転職を経験したことから「他者よりも知識の幅が広い、スキルがある!」と思っていましたが、それは自惚れでした。今勤めているところが倒産もしくは解雇された場合に資格やスキルがあっても30代後半には転職の門は狭く、会社員の経験しかないので開業して1から仕事を始めることはできないことを知りました。 しかし、今はインターネットが発達しており、国が副業を推進している時代。情報はあるし法律も後押ししてくれている現在は起業、副業をするチャンスです。自分の『稼ぐ力』を育てて生活を豊かにする目的で起業、副業の書籍を読み、そこから得た知識をもとに「まずは小さく行動してみよう」と思い行動にうつしました。 副業は『個人事業主』として始めようと思いましたが、まずは年50~100万円の売上を出さないと65万円の経費が認められる『青色申告』を提出できず、節税できません。私は副業は節税のために在宅で行ないたかったので『スモールビジネス』『自宅でできるビジネス』『需要があるもの』を模索しました。 どの書籍も『人に喜ばれる需要のあるもの』『自分の好き、得意なもの』なと書いてありますが自分を振り返ってもなかなかイメージが浮かばず、「結局何をしたらいいんだ」と悩みました。アイディアを思いついたのは友人との何気ない会話の中ででた『ガンプラ(ガンダムと呼ばれるロボットのプラモデル)』です。 プラモデルは大きく分けて『作るのが好きな人』と『並べたり飾るのが好きな人』がいます。私は後者に着目しました。職場でも「ガンプラ買ってるけど時間がなくて箱のまま」と話している人がいました。そこでネットで調べてみると思った通り『ガンプラ製作代行』があったのです。それをヒントにガンプラ好きの友人と2人で副業を始めてみることにしました。 ガンプラ製作代行といっても製作はしたことがあるが代行は未経験のため、かかる費用はイメージできずホームページを作る知識もないのでスキルのフリマサイトである『ココナラ』でサービスを出品してみることから始めました。参考にしたガンプラ製作代行のサイトに比べて納期を早く金額は安く設定し、まずは一件受注することを目標にしたのです。
本の要約

【本の要約】精神科医が見つけた3つの幸福 ※幸福は結果ではなくプロセスです。

 今日は『幸せ』とは精神科医・樺沢紫苑先生の『精神科医が見つけた3つの幸福』を紹介します。先日リベ大の動画(第247回)でも紹介されていた本なので動画の補足ができたらいいなと思います。  誰もが『幸せ』になりたいと思っているでしょう。しかし、漠然と幸せについて考えていても、具体的に自分がどういう状態であるときに幸せなのかが感覚的ではなく、『幸せとは何か』を自分の思考として伝えることができれば幸せにより近づくことができると思います。目的が決まれば進行方向がきまるようなものなのです。  本書は『幸せの定義』について書かれており、自分の状態がもうすでに幸せになっているかもしれないということを医学的・科学的に示してくれています。今回は本書の中から私が「おもしろい!」と思った3つを紹介していきます。 【①幸福の正体】  『幸福の正体=脳内物質』と表現されています。なぜなら私たちが幸せを感じるときには『ドーパミン・セロトニン・オキシトシン・アドレナリン・エンドルフィン・ノルアドレナリン』など100種類に及ぶ幸福物質が分泌されています。  ①ドーパミン・・・お金や成功、達成などのドキドキするような高揚感の幸せ  ②セロトニン・・・心と身体が健康な時に感じる幸福。やすらぎや気分の安定のおだや           かな幸せ  ③オキシトシン・・・別名『愛情ホルモン』子どもやペットとの触れ合いのような、つ            ながりや愛から得られる幸福 リベ大動画(第247回)でも『ドーパミン・セロトニン・オキシトシン・アドレナリン』の3つが紹介されていましたが、この3つが代表的なものです。他にも  ④エントルフィン・・・限界状況に陥った時の多幸感の物質。  ⑤アドレナリン・ノルアドレナリン・・・興奮、恐怖、不安時の物質。 も有名です。上記以外にも100種類の幸福物質があるのですが、全てを満たすのは不可能です。本書でも『ドーパミン・セロトニン・オキシトシン』の三大幸福物質を紹介しており、これら3つの幸福物質を出す条件こそが私たちが求める『幸せになる方法』だと書かれています。この3つの幸福物質には優先順位があり、優先順位を間違えると返って幸せを感じにくくなる落とし穴があるので注意です・優先順位は上から    1位『セロトニン的幸福』・・・心と身体の健康の幸福  2位『オキシトシン的幸福』・・・友情、人間関係、コミニティなどの幸福  3位『ドーパミン的幸福』・・・成功、富、地位、名誉などの幸福  『セロトニン的幸福』>=『オキシトシン的幸福』>『ドーパミン的幸福』  特に『ドーパミン的幸福』は一番最後だということは抑えておかなければなりません。ドーパミン的幸福を最優先にしてしまうと、メンタルやカラダの疾患の恐れさえあります。自分の健康を害してまで成功を目指してしまうことや周囲とのつながりが消えてしまう恐れがあります。しかも、ドーパミン的幸福は『劣化する幸福』ともいわれ、同じ状態だと満足できなくなってしまいます。パチンコや競馬などで大金を当ててしまうとより強い快感を得ろうとしてしまい依存にもつながります。 【②幸せの性質】 幸せには様々な性質があります。ここでは4つを取り上げます。 『性質①』・・・幸せはここにある。『BE』と『DO』の幸福        『BE』の幸福は        ・朝起きて「爽やかで気持ちいい」と思う時に『セロトニン的幸福がある』         のです。10回でも1000回でも気持ちがよく感じることができます。        ・仕事帰りに家に子どもやペットなどの家族が迎えてくれた時に『オキシ         トシン的幸福がある』のです。        これらは当たり前のような状態で感じている時には気づきにくく、失って        から「自分は幸せだったんだ」と気づくのが遅れる恐れがあります。        『DO』の幸福は        ・ドーパミン的幸福で行動や努力の結果得られる幸福。逆に言えば行動し         なければ得られない幸福です。 『性質②』・・・幸せは結果ではなく過程(プロセス)        小さな目標を達成していくプロセスこそが小さな幸福を達成するのです。 『性質③』・・・幸せは劣化する『減る幸せ』と『減らない幸せ』がある。        多くの人はお金持ちになると幸せになれると信じて仕事を頑張りますが、        お金持ちになると幸せになれるかという問題には結論がでていて、アメリ        カの研究では年収400万円くらいまでは年収が上がるほど幸福度も上がり        ますが、年収600万円くらいから横ばいになっていき、年収800万円を超        えるあたりから幸福度は微々たる増加になるのです。日本人2万人を対象        にした研究でも世帯年収1100万円を超えるとそれ以上は幸福度が増えない        ことが分かっています。         お金の幸福はドーパミン的幸福なので減少しますが、セロトニン的幸福        やオキシトシン的幸福は減少しないのです。         『性質④』・・・幸福は掛け算することで全ての幸福が手に入る        大量にお金を得た時のドーパミン的幸福は劣化しますが、そこにオキシト        シン的幸福があれば劣化しづらい幸福になります。オキシトシン的幸福は       「感謝」です。お金を得た時に感謝をすれば劣化しにくい幸福になるのです。       この方法を『幸福の掛け算』といっています。こうふくn  これら幸福の性質を知りつつ、『朝散歩』や『感謝・ポジティブ日記』など具体的な方法も書かれているのでぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか
本の要約

【本の要約】1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました ※イメージと違う共通点に驚きます

 今日はトマス・J・スタンリーさんの「1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました」を紹介します。  この本は先日リベ大の両学長も動画内で紹介されていましたね。皆さんも「お金持ちになりたい」と思ったことがあるでしょう。  トマスさんは「1億円貯めるのは簡単だ」と言っています。  これだけ聞くと「そんなわけない!」と思いますよね?  しかしトマスさんの話には根拠があって、私たち日本人は豊かな先進国に産まれた幸運をいかしたら誰でも億万長者になれると言うのです。  例えば、一般的な共働き世帯は生涯収入が約6億円といわれています。 バビロンの大富豪の教えである「収入の1割を貯金せよ」という言葉を守れば6000万円貯金できる計算になり過去に話題になった年金2000万円不足問題は一気に解消されます。 2割貯金したら1億円を超えますね。  もちろん、そんな簡単な話ではないのですが、実際に日本には億万長者がかなりいることがわかっています。2017年の総務省統計局の家計調査報告によると、二人以上の勤労者世帯の会計を集計したところ上位20%超えの平均年収は1212万円でした。スイスの大手金融機関クレディ・スイスが発表した『グローバルウェスレポート2016』によると、日本は資産約1億円を超える富裕層の人数が282万人とアメリカに次ぐ『世界2位』なのです。 日本の世帯は約5300万世帯なので、20世帯に1世帯が1億円をもつ世帯ということになるのです。億万長者はあなたの隣にいるかもしれません!  この本はタイトルの通り、お金持ち1371人にいろんなアンケートを実施し、お金持ちの人がどんなことを考えて、どのような行動をしているのかという『お金持ちの思考』がわかるので1億円を貯める思考法を身につけることができます。 本で紹介されている人口統計学的にみた大富豪たちの調査結果によると 【①数字で見るお金持ちの特徴】  [家族構成]   ・結婚しており、38年以上連れ添っている(離婚していない)  ・子どもの数は平均3人  ・92%は結婚しており、その95%は子どもがいる  [資産と収入]  ・1世帯あたりの資産平均は920万ドル  ・41000ドル以上の車や4500ドル以上の婚約指輪を買ったことがない  ・髪をカットしてもらうのに38ドル以上かけたことがない  [居住地域]  ・高級住宅街に住んでいるがその家や土地を相続によって手にいれたのは2%  ・97%が持ち家  ・ほとんど住宅ローンは残っていない  ・約1割の人は1987年株式市場の急落から3年後に自宅を購入した。 その多くは抵当流れの物件  [職業]  ・3人に1人は企業のオーナー(自営業者・起業家)  ・6人に1人がオーナーではない企業の経営幹部  ・10人に1人は弁護士(医者も同じ比率)  ・残り3分の1は退職者と企業の中間管理職、会計士、技術者、建築家、教師、大学教授が占めている  [教育]  ・90%以上が大学卒で、その半数以上がは博士号を取得    これらの統計から、『家族がいる方が頑張れる』『浪費はしない』ことがわかります。 【②本当のお金持ちの特徴】 『ローンがない』・・・自営業者や医師は全員が1代で財産を築いている人でした。 若いころはローンを利用していても、借金をやめています。 『クーポン券を使う・コストコで買い物・靴を修理』・・・あくまで浪費をせずに節約をして無駄な出費を避けています。 『休みは子どものスポーツ観戦』・・・ゴルフ三昧などではなく、本質的な楽しみを趣味にしている。 『成績は普通』・・・大学にはいっていても、主席ではなく、周りと競い合う環境で自力でチャンスを見つけ、つかむことができます。 『競争相手の少ない自分の好きな仕事をしている』・・・だれかと競うのではなく、どこで戦うかを重要視している。皆と違う発想をして好きな仕事をとことんする人が多い。 『勇気がある』・・・共通点はなんと勇気です。これは金銭的なリスクを冒す勇気です。ノーリスクでは金持ちになれないといっています。起業や株式投資を行なっています。  会社勤めの方がリスクが高いと考えているのです。会社員は安定しているようですが、倒産やリストラの場合には一気に不利になります。しかし、自営業は稼ぐ力を鍛えることができ、稼ぐことができれば青天井です。頑張れば稼げることが「コントロールできる」と考えられることができ、むしろリスクは低いのです。  他にも不安に対する対処の仕方など、紹介しきれなかった様々なお金持ちの思考・特徴が紹介されていますので是非手にとって読んでみてください。
本の要約

4Focus 脳が冴えわたる4つの集中

 皆さんは勉強やスポーツで「集中力をあげたい」「やる気をあげたい」など思ったことはないでしょうか?昨年度は『鬼滅の刃』が大ヒットし、「全集中!」という言葉をよく耳にしましたね。私も好きです。  今日は青砥瑞人(あおとみずと)さんの『4Focus 脳が冴えわたる4つの集中』について解説します。  やる気や集中力は脳に深く関りがあります。脳についての理解を深めればやる気や集中力が高められることができます。この本で紹介されているのは4つの集中ですが、『入門集中』『記銘集中』『俯瞰集中』『自在集中』を行き来することができれば、無限に集中することができると筆者はいうのです。さらに、心理的安全状態を確保することで、ドーパミンとノルアドレナリンを味方につけることができるとも言っています。それでは要点を説明していきます。 【①エンドレスに集中する方法】  ①心理的安全状態を確保する・・・心理的安全状態とは心が安心している状態のことで、著者は「凛とした脳」と例えています。この「凛とした脳」の状態だと集中力が長く続きやすいと言っています。これは持続した集中力ですね。  ②ドーパミンとノルアドレナリンを利用する・・・この2つはどちらも「やる気・集中力」に関わる脳内物質であり、ドーパミンは『ワクワクする集中』、ノルアドレナリンは『緊迫感のある集中』であり、著者は「激しく燃える脳」と言っています。この「激しく燃える脳」の状態だと大きな集中力を発揮することができます。これは瞬発力のある集中力ですね。 【②凛とした脳と激しく燃える脳の違い】 (1)「凛とした脳」・・・『心理的安全状態』の時の脳ですが、心が落ち着いており自制心が働く特徴があり、集中力が持続します。反対に危険、恐怖、不安を感じているような『心理的危機状態』の時は脳の前頭前野の機能が低下するため脳のパフォーマンスも低下します。  要するに脳の最高中枢である前頭前野の機能低下を防ぎたいのです。前頭前野は『やる気、客観的思考、論理的思考、記憶力、感情制御、集中力、コミュニケーション』を司っており、脳の前頭前野が発達している人程、長期的に利益となる選択がとれたり、周囲と良好な人間関係を築くことができます。  心理的安全状態を維持するためには『自律神経を整える』『目的の明確化』が必要になります。自律神経(血液循環や体温調整や消化など自分の意思に関わらず自動で働く神経)は心理的安全状態と密接な関係にあり、睡眠・食事・運動といった生活習慣を整えることや、ストレスをためないことが有効です。他にも、入浴でリラックスしたり、マインドフルネス瞑想も効果的です。目的を明確にすることについては、具体的に生きる目的や価値観や自分のはまっていることやゴール地点を持ち、ブレないことが心理的安全状態を確保することができます。 (2)「激しく燃える脳」・・・ワクワク感から集中力を引き出す『ドーパミン』や緊迫感から集中力を引き出す『ノルアドレナリン』の2つの特性を利用して激しく燃える脳になります。  ドーパミンはやる気ホルモンといわれるもので、ワクワク感以外にも好奇心や活力や快楽にも関わっています。「〇〇してみたい!」と思ったときにドーパミンが分泌されるのです。しかもこのドーパミンによる集中力は一番強いという特徴があります。皆さんも「嫌だな」と思う仕事や活動よりも「やりたい!」と思う仕事や活動の方が頑張れると思います。自分が憧れる先輩・上司と仕事や勉強をすることで「○○になりたい!」という目的がより具体的になり、ドーパミンが持続する傾向もあるそうです。  ノルアドレナリンは締め切り間際の集中力に関わる物質です。皆さんも夏休み最終日に集中して宿題をしたり、仕事で締め切りが近づくと集中して一気にした経験はありませんか?これは適度なストレスを感じた時に分泌される物質という特徴があります。ノルアドレナリンは「緊張・不安・恐怖」などのストレスを感じた時に分泌され、脳の機能が向上します。つまり、ストレスに大きくかかわるホルモンです。ストレスは体に負担が大きくかえって脳の機能を低下させることもあるため適度なストレスに留め、あまり頼りすぎない方が大事です。 【③4つの集中を使い分ける】  上記でも複数の集中があったように、集中には種類があります。脳科学的にみても集中というのは広く、一般的にいわれているものはほんの一部にすぎないといわれています。脳科学的には主に4種類の集中があるので、用途・目的に合わせて使い分けることが必要になります。分類分けをするには集中の『方向』と『広さ』を用います。  集中が『内側』だと意識が自分に向いている状態です。  集中が『外側』だと自分の外側に意識が向いている状態です。  集中の広さが『狭い』と意識が1つの物事にむけられている状態です。  集中の広さが『広い』とたくさんの物事を俯瞰的にとらえることができる状態です。  これらの特徴をもとに4つの集中を説明すると 【(1)方向:内側 広さ:狭い】→『記銘集中』であり1つの課題に対して思考を続けていく状態で課題を解決することができる集中です。自分の頭で深く考え続けることができ、過去の経験を振り返るといった『記憶に深く関わる集中』です。記憶に定着させたければアウトプットすると良いと言われますが、記憶したことを人に話したり、日々の生活で使うことが重要であり学んだ知識を繰り返し考えることが有効です。この繰り返し考えるというのは『自分の内側で自分と対話』することで、「なぜ?」と自分に問いかける中で過去の体験と照らし合わせることで記憶に強く定着することができます。記銘集中は自問自答しながら過去の自分の体験と照らし合わせて発揮する特徴があります。著者はサウナのような環境で自己との対話をすることで特許など様々なアイディアがうかんだと言っています。 【(2)方向:外側 広さ:狭い】→『入門集中』であり作業や勉強に最適であり、一般的に知られている集中です。一つずつ物事を処理していきたい時や相手の話をよく聞き深く理解したいときに役立ちます。ポイントとしては目的・ゴールやが明確な場面ほど集中できることです。 【(3)方向:内側 広さ:広い】→『自在集中』であり意識を離し、脳が自由自在に情報を展開させている集中で、ぼーとしながら想像・思考する集中です。意識を離れ、ありのままに自由自在に脳内の情報を展開させる集中力です。これは『マインドワンダリング』とも言われ、思考が次から次にあっちこっちへと飛んでいくという意味です。「今日のご飯は何にしようかな?」など考えることも集中であり、何かアイディアが欲しい場面の時に有効な集中です。自由な思考によって創造性が発揮されやすい特徴があり、人それぞれ自在集中に入る行動をもっています。例えば散歩や入浴やうたた寝など体を動かしているが頭は考える余裕があったり暇している状態です。たくさん学んだあとに自在集中を意識して体験利用することができるといいアイディアが浮かびやすくなります。 【(4)方向:外側 広さ:広い】→『俯瞰集中』であり全体をみることができ、感覚的・直観的に判断することができ、過去の経験をもとに瞬時に判断し集中して行動できます。脳の仕組み上、全体をざっと見渡してどこから手をつけるべきかが見えてくるようになります。経験を積んだ分野においては『俯瞰集中』を取り入れることで効率よく物事をこなすことができます。著者は真面目な人間ほどこの『俯瞰集中』が苦手な傾向があると言っており、脳科学的には直観的に行動した方が効率よくものごとをこなすことができるといわれています。自分の仕事で使える集中だと思うので是非意識してみてください。 以上4つの集中を使い分けることで、仕事や勉強のパフォーマンスをあげることができます。本書にはより詳細な説明や具体例が記載されているので是非お手に取ってみてはいかがでしょうか。
スポンサーリンク