2ちゃんねるやニコニコ動画で有名な『ひろゆきさん』の『無敵のコミュ術』を紹介します。
この本はコミュニケーション障害、いわゆる『コミュ障』でも何とかなると思え、最終的には人の動かし方まで教えてくれる本です。
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私の感想としては、「ひろゆきさんの考え方はすごい!」と思いながらもコミュ術について学べ、ひろゆきさん自身もコミュ障を自覚されているだけあって、説得力のある実践的な技術が楽しめる内容だと感じました。
本書の目次
0章『コミュ障でもなんとかなる!』
1章『会話の「型」を知る』
2章『がんばらない勇気』
3章『人とうまくつきあう』
4章『的確に伝える』
5章『人を動かす』
この全6章の中から、特に「おもしろい!」と思った0・1・3章の一部を紹介します。
結論
コミュ障でも行動を変えれば何とかなる。まずは自分から挨拶をしてみよう。挨拶はコスパが良い!
会話には「型」がある。話すよりも聞くことに集中し、ちょうどいい頷きをして相手が話しやすい状況を作ろう
自分のキャラを知り、無理せずコスパのいい行動を心がけよう
コミュ障でもなんとかなる!
この章の最初に言われるのは「コミュ障は治らない」という驚きの内容です。
続く見出しにも「人の性格は変わらない」とあり、大人になってから性格を変えるのは相当難しいことが紹介されています。コミュ障で悩んでいる人は、こじらせている人が多いそうです。とはいえ、年齢を重ねると自分の行動をコントロールできるようになるため、「行動を変える」ことができれば改善されます。大事なのは性格を変えることではなく、周囲に気づかれないように行動を変えることです。
ひろゆきさんはコミュ障と自覚しており、「電話は苦手」「講演で一人で話すよりも、聞かれたことを答える」など、自身の行動パターンを把握したうえでコントロールし、ストレスを減らしているそうです。
コミュ障だからといって生活や仕事ができないわけではなく、コミュ力は手段に過ぎないと話されています。「コミュ力を上げた結果、何がしたいのか」という目的をしっかりと持ち、自分に向いたやり方をしましょう。現在はコロナでオンライン化が一気に進み、無駄なやり取りが減ったことが追い風になっています。
無口を克服でき、ほぼ失敗しないコミュニケーションは挨拶です。自分から挨拶をするのも立派なコミュニケーション。挨拶をしないで損をすることはあっても、挨拶をして損をすることはほぼありません。ひろゆきさんらしい表現として「挨拶はコスパがいい」と言われていました。
会話の「型」を知る
『コミュ力が高い人=話し上手』ではありません。ひろゆきさんは「会話は意味のない雑談の集大成」と話されており、会話は「適当でいいもの」と言っています。
しかし、自称コミュ力が低いひろゆきさんはニコ生などで視聴者からの質問に対して的確な受け答えをされています。その秘訣は「会話の型を知る」ことです。
会話には一定の型があり、相手が言いそうなことは経験を積めば想定できるようになり、型にはめて会話をパターン化できるようになるとのことです。
前の章でも話されていましたが、会話は意味のない雑談の集大成だから適当でいい。といったスタンスの方がラクに会話を続けることができます。コミュ力の高い人は、会話の型を知って会話のキャッチボールがうまい人です。会話がうまい人の特徴は「一を聞いて十を知る」ですが、型を知って相手の話を引き出しているのです。
話し上手の人はしゃべりません。正解は「話をしない」です。人間というのは相手に自分の話を聞いてもらいたい生き物です。話を楽しそうに聞いてくれる人は好印象になるのです。しかも、聞き役に徹すると、相手を観察するゆとりが生まれます。相手の会話に合わせてちょうどいい相槌をうったり、相手の言葉を繰り返すだけで相手は気分が乗って話をして、「楽しかった」という感想をもつのです。コミュ力に自信がない人ほど、あえて一歩後ろに引いてみることを勧めていました。
逆パターンのテクニックで面白かったのが、「強制的に会話を終わらせる方法」です。相手の話にうんざりしてきたり、要領を得なくてしんどい時には「相槌を打たずに無言でいる」ことです。これまで紹介したことの逆の行動をすることで、相手は居心地が悪くなって会話が終了します。ひろゆきさんらしい表現で面白かったです。
人とうまくつきあう
生きていくうえで役に立つスキルは「人に好かれる」能力です。ひろゆきさんが紹介する人に好かれるテクニックとして第一印象を良くすることがあげられています。「人は見た目が9割」と言われるほどで、例えばいつもニコニコと笑顔でいるだけでも「ルックスがいい人」と認定されやすいそうです。
第一印象を良くする他にも、一緒にいる時間を長くする「単純接触効果」も手軽に好きになってもらえる方法だそうです。人間は何度か雑談した相手に対して勝手に親近感を持ち、「仲良くなったから信用できる」と思い込んでしまうようです。
「自分のキャラを知る」というのも人とうまく付き合うコツです。冗談を言って笑いになる人と場を凍り付かせる人の違いは天性のキャラです。泣き上戸の徳光さんは視聴者から共感を得やすいといった例も挙げられていましたが、ひろゆきさんらしいのが「無能ポジションはおいしい」です。ミスをしても、なぜか憎めないキャラの人はどこの会社にでもいます。そんな人ほど「一緒にいて楽しい人」という存在になり、重宝されて食いっぱぐれがないそうです。
逆に、「良い人キャラはしんどい」と話されています。無理していい人であろうとしても、そのうち限界がきて無理だと伝えても「これが本性だったのか」と手のひら返しされます。好感度の高い芸能人がスキャンダルで叩かれることを例であげていたのがとても分かりやすかったです。
自分のキャラを知ったうえでコスパのいい行動を心がけることをオススメされていましたが、実践的な技術として「仕事で怒られないための裏技」はとても面白かったです。例えば、上司から怒られるかもしれない時には『前もって相談してしまう』で解決できます。相談することで上司と共犯関係になり、「あの時OK出していた」ために怒られなくなります。怒られたくない人ほど積極的に中身を伝えてしまうことが怒られない裏技です。
まとめ
コミュ障でも行動を変えれば何とかなる。
会話は意味のない雑談の集合体だが、「型」がある。自分が話すよりも相手の話を聞くことに集中し、ちょうどいい頷きをして相手が話しやすい状況を作ろう。
無理せず自分のキャラを活かし、自分から挨拶をするといったコスパのいい行動を心がけよう
本当にひろゆきさんらしい話し方で楽しく読めてしまいました。実践的な本ですが、
まだまだ紹介できていない部分が多いので、是非とも手に取って読んでみてください
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