子どもの経済力を決める父親からの問いかけ

子育て

 今日は「子どもの経済力を決める父親からの問いかけ」という本を紹介します。

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 私は現在2児の父親でありもうすぐ第3子が産まれる予定です。子どもが1人増えるたびに「頑張ろう」と思いますが、同時に子どもが「将来どんな大人になるのかな」と考えることがあります。明るくて元気な子・思いやりのある優しい子・勉強熱心でチャレンジ精神の強い子などいろいろと考えてしまいます。そんな自分に、「親から子どもに対してどのような声かけや働きかけ」をしたらいいか非常に参考になりました。少しは「イクメン」の仲間入りできるかなと思うことができたのです。

 具体的な内容としては、『挑戦意欲』『学力』『やりきる力』『問題解決能力』など様々な問いかけの方法が書かれています。そのうち2つを紹介したいと思います。

子, 長い袖, 子どもの遊び, 再生

 【①やり抜く力を育む】…やり抜く力とは「情熱」のことで別名グリッドと呼ばれています。何か目標に対して努力し諦めない力のことです。実際にアメリカでは学歴やIQではなく「やり抜く力」に着目されています。個人的には長期株式インデックス投資がピンときましたね。

 実際に子どもにこの力を伸ばす問いかけとしては「威厳的」「放任的」ではなく、『民主的な接し方』をすることです。親は自分の価値観を伝えると同時に子どもの考えに対して尊重するのです。社会のルールを伝えながらも、なぜルールがあるのかを自分で考え主体的に動くようにするのです。例えば、おもちゃで遊んで片づけをしない子に対して、「片づけなさい!」ではなく、「片づけないと踏んで壊れちゃうよ。壊れたらおもちゃがかわいそうじゃない?」や「片づけしないと失くしちゃうかもしれないよ、なくしたら○○悲しんじゃない?」と話すのです。

 「○○しなさい!」というのは縛り付ける行為であり、親としては楽で短期間いうことを聞くようになるかもしれませんが、子どもの自主性がなく、「やり抜く力」を育てることができないのです。子どもに自分で考えさせるような『民主的な接し方』がやり抜く力を育てる基本となります。

 ポイントとしては

①『褒めない』…褒めることは大切ですが、「やり抜く力」を育みたいときにはデメリットになります。褒められると子どもは嬉しくてやるのですが、「○○するから褒められる」となり、「どうして○○しないといけないのか」という考える力が育たないのです。先ほどの片づけの例でいうと「きれいに片づけた方が気持ちいいね」や「片づけないとママがおもちゃを踏んだら危ないよね」と片づけの行為についての『意味』『理由』を教えることで自ら考えて実践します。結果、自主性が育ちやり抜く力が伸びるのです。

②『子どもの興味関心を見極める』…当たり前ですが、興味関心があることはやり抜こうとしますよね、私も子どもの時はクリアするまで夢中でゲームをやり続けていました。このような繰り返しと継続のサイクルが「やり抜く力」を育てるので、親としては新しいことに一緒にチャレンジするなど様々な体験をして興味をもつきっかけや遊びを探す機会を与えることです。注意点としては子どもに「押しつけ」ないこと。子どものためと思って習い事をさせたけれども興味をもつ様子がなく「やりたい」ではなく「やらされている」になることです。これは表情や行動などを観察し続ける忍耐力が親に求められます

③『正解を言わない』…これは私もよくしてしまうのですが、子どものしていることに対して、ついつい「こうするんだよ」と正解を先に言ってしまうことです。これは子どもの自分で考える経験を奪う行為です。子どもは大人が手を出さなくても興味をもったものは考え挑戦し失敗を繰り返し、多くの経験を積んでいくので親は口出しせずに見守りしましょう。親にとってはどうでもいいような質問でも、子どもにとっては疑問にもつこと自体が大切なことなので、正解ではなく問いかけをしてあげましょう。

【②問題解決力を育む】…これは大人でも必要ですよね、私も仕事で日々この力を求められているのを実感します。この能力が高い人はお金を多く稼いでいるとのことです。この『問題解決能力』父親の役割が重要だと本書で述べられています。実際にカリフォルニア大学で32人単位の夫婦と子どもを集めて「子どもと親の行動との関連性」が実験されました。これは1つのゲームを父親と母親がそれぞれ子どもに教えたのですが、その結果、父親は『生存のための技術』『問題解決の技術』を体を使った遊びで教えたのに対し、母親は『感情表現』『人間関係の技術』を口で教えており、『問題解決能力』については父親が教えることが多いことが分かりました。

 以上が本の要約になります。ここでは紹介しきれなかったことが実例を通じて詳しく書かれており、どれも「なるほど!」「今日やってみよう!」と思える内容なので是非手に取ってみてください。

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