お金の教科書 本の要約 ネタバレ

本の要約

田端 信太郎さんの『これからのお金の教科書』を紹介します。
 この本はお金との向き合い方を65個紹介されています。特に重要だと感じたもの6つを紹介したいと思います。


 1…まず第一に、『人生に真剣になれないひとが稼げるはずがない』ということです。筆者が面白い質問をしています。「10年後に好きなだけ稼いだら何をしたいか」です。これは実現したいこと、費用を考えることで、漠然と多く稼いだらいい!と考え、お金を稼ぐことが目的になってしまうことです。 お金は大切ですが、お金は自分のしたいことや目的の手段なので、お金で買えないことの大切なものを書き出し、お金で買えるものを書き出すと自ずと目標や費用はみえてくると思います。もちろん生活予備費も必要です。



2…『一泊500円の宿と5万円の宿両方に泊まる価値』です。これは私も納得しましたが、どこかに旅をする時に宿泊予算が7万円あるとして、一週間1万円の宿に泊まると同じ経験しか積めませんが、一泊500円の宿に泊まり、次に一泊5万円の宿に泊まることで見えてくるものがあるということです。 これは私も学生時代に大学のサークルで泊まった安い宿の翌月に奮発して高めの宿に泊まった時に「こんなに違うのか!」と経験することができました。



3…『人に食事をおごることはなぜいいか』です。著者は自分から食事を誘う場合は必ず奢るそうです。「リターンのいい投資」として考えているようです。社員の給料を月一万円昇給するよりも、月に一回一万円食事を奢るのでは社員の心に残りモチベーションを上げるのはどちらでしょうか?コミュニケーションのない振り込みよりも、コミュニケーションをする一万の方が価値が高く、複数の人に奢るのは広く分散して投資しているようなものだそうです。いざというときに踏ん張りがきく関係が作れるとのことで、目にみえるリターンがなくても、「その時楽しければいい」という考え方だそうです。 いつの世も気前がいい人に人や情報が集まるのは世の常です。ユーチューバーやTwitterなどのいわゆるインフルエンサーの人もこの特徴があると思います。



4…『自分のバケツを大きくしろ』です。これからもコロナの影響もあり、格差は広がっていき、政府の10万円給付のような政策をしても、資本主義の世には資産家のもとに集まってしまいます。 お金を水に例えると、急な日照りで雨が降らなくなったら政府が人工的に水をまきます。ばらまかれた水は平等ではやく少数の人に集まってしまいます。それはそれぞれのもつバケツが小さいからです。集中豪雨があっても小さなバケツ以上には水がたまりません。資産家はダムのような大きなバケツをもっているため格差が広がるのです。そのため、自分のバケツを大きくするしかありません。今の低金利、金融緩和の世の中でいうと株を始めたり起業することです。



5…『名前の出ない仕事をするな』です。自分の行なう仕事で世間に名前がでているでしょうか?大きなプロジェクトでメディアに紹介されると一気に仕事の幅が広がり、人的資本も大きくなります。自分の仕事の価値を担保できるのです。自分の名前を社外に積極的に発信してくれる会社はキャリアを作っていくのに非常に貴重なので、そんな会社を選ぶべきです。



6…『いい人材になったら転職できると思ったら甘い』です。世の中にはいいものを作っていれば誰かが評価してくれると漠然に感じている人がいるが、それは間違いというのが著者の主張です。 いい人材になれば転職がうまくいくというのは甘い考えで、まずいきたい会社や上司にしたい人の名前をいえることが前提で、SNSを通じて個別に礼儀を踏まえて挨拶をし「この人に会ってみたい」と思わせることが重要です。結局、転職は採用する側があってのことなので、どうすれば自分を採用してもらえるのかという相手の立場で考えることが重要なのです。



 以上が私が特に気になった6つです。著者は堅実で、自分の経験を客観視して実に考えているという印象です。是非お手にとってみてはいかがでしょうか?

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