【本の要約】NFTの教科書 NFTやメタバースなど今話題の未来とビジネスチャンス

本の要約


こんにちは!ふっきんぷっきーです。最近よく耳にする『NFT』について天羽健介さんと増田雅史さんらが書かれた本を紹介します。この本を読めば今後の時代のトレンドを知り、ビジネスチャンスに活かすことができるでしょう。

結論


 NFTとは唯一無二の価値を持つデジタル資産である。デジタル資産やブロックチェーンなどのNFTにより今後の資本主義はデジタルのものを所有する市場へと急速に拡大していく。時代に取り残されないために今の現状を知っておく必要がある。




NFTとは



 NFTはNon Fungible Tokenの略で『代替不可能のデジタル資産』という意味です。ちなみに代替可能なデジタル資産は『暗号資産』ですが、『NFT』も『暗号資産』も共通点としてはブロックチェーンという技術が使われていることです。


 ブロックチェーンは公開されている情報を多数のユーザーによって承認されることで信用を得ているもので、特定の管理者がおらず、コピー不可であり、価値そのものを送金し、いつでも追跡や閲覧できることが特長です。日本のお金は日本銀行が管理しており、海外に送金するのに交換などの手間や費用がかかるので通貨の仕組自体が違うことがわかります。

 このブロックチェーンの技術を使えば、海外に送金するときに早く、コストもかからずに行うことができます

 2021年3月より、これらNFTは急速に市場を拡大しています。ブロックチェーンの技術によって、同じ商品でも「有名人○○のサインが入った世界に1つしかない○○!!」といった唯一無二の価値のあるものがネット上で生まれています

 例えば、Twitter創業者CEOのジャック・ドーシー氏の個別の価値(NFT化)のついた初ツイートがオークションに出品され、約3億1600万円で落札され世界に衝撃が走りました。これまでは音楽やアートは複製して流通しており、権利所有者は困っていましたが、デジタルアート、会員権、ゲームのレアアイテムなどネット上のものに権利と価値が付いた状態で売買が成立というNFTの登場は技術革命であり流通革命ともいえます。

 『Open Sea』という世界最大のNFTマーケットプレイスが存在し、急速に拡大しているNFTの市場に取り残されないように2021年9月時点で『楽天、メルカリ、LINE、GMO』など誰もが聞いたことがあるネット大手企業がすでにNFT取引事業に本格的に参入しています。今後も全業界でデジタル所有物についてのルールを変更しなくてはいけない程の力があることが容易に予想されます。



メタバースとは




 メタバースとはSF作家のニール・スティーヴン氏による『メタ』と『ユニバース』の造語で、ネット上の仮想三次元空間でアバターなどを用いて交流する環境のことです。

メタバースには7つの条件があります

  1. 『自分が電源を切ってもその世界は永続的であること』
  2. 『いつでもだれでも同期できること』
  3. 『無限の同時接続ユーザーがいること』
  4. 『物を売り報酬を得る経済』
  5. 『現実世界との垣根がない』
  6. 『プラットフォームを超えた体験ができる』
  7. 『個人や企業など幅広い人が貢献している』

 『どうぶつの森』はメタバースの一種ですが、ゲーム内の所有物を他のゲームにアイテムを持ち越せません。メタバースの最も重要なことはプラットフォームを超えてデジタルアイテムを持ち運びすることができるようになることです

 例えば自分のアバターが『NIKEのシューズ』や『バーバリーのバッグ』などの有名ブランドの物を現実の世界のように身に着けたままNFTの技術によって別の世界に移動することができ、いろんな場所で個性を出すことができるようになります


 しかも、互換性があるだけではなく、デジタルアイテムの価値が上がり、高く売って稼ぐこともできるようになるのです。香港発のゲーム『SANDBOX』では有名人や大手企業が仮想ゲーム内の有限の土地を購入・所有し、現実世界のように土地の売買がされているそうです。今後はアバターやトレーディングカードやイベント券などもNFTとして取引されていく未来がみえてきます

 これらNFTの拡大により、音楽アーティストへの利益還元問題やチケット転売問題が解決されるというメリットは大きいですが、まだまだ認知度が足りないことや法整備が追い付いていないというデメリットがあります。しかし、ユーチューバーなど個性主義の現代において、NFTを利用した市場の拡大に取り残されないようにすることで、私たちに大きなメリットをもたらすことでしょう!



まとめ




NFTとは唯一無二の価値を持つデジタル資産である。

メタバースとは 仮想三次元空間でアバターなどを用いたリアルタイムのネット交流の場である。

デジタル資産やブロックチェーンなどのNFTやメタバースにより今後の資本主義はデジタルのものを所有する市場へと急速に拡大していく。

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