【書評・要約】月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活 ※知らないと損!ただの節約ではありません

本の要約

こんにちは!ふっきんぷっきーです。YouTuberでもあるTakeruさんの『月10万円で より豊かに暮らすミニマリスト生活』を紹介します。
私の感想としては、いい意味で『ミニマリスト』の概念を壊し、「本当に大切なものは何か、これは必要なものだろうか」と物の価値観から人間関係に至るまであらゆるものの見方を変えてくれる本でした。この本は衝動買いしてしまう人や部屋の物が多くて困っている人だけではなく、自分の夢にむけて頑張る人・頑張りたい人に是非読んでほしい本です。


結論

 

 自分の目標を達成するには、まず周りのスモールスペースの「いらないもの」から減らし、自分にとって本当に必要なものを明確にする


 無駄なことやものに時間やお金をかけず、「お金」「時間」「心」を生み出すものを残していく


 自由に使える時間をどう過ごすかで人生は変わる、大事な人の連絡先だけ残し、何にお金を使うべきかを考えることで心が豊かになる




自分の人生の目標を設定する



 まずは人生の目標を設定することが必要です。ミニマリストと呼ばれる人がなぜ部屋から必要のない物を減らすのかというと、『自分の目標を優先し、やりたいことに時間を使うため』です。

 そもそもミニリストと呼ばれる人は「節約家」「ものを欲しがらない人」と誤解されがちですが、価値基準が明確であり、本当に好きなものに時間を使う人というのが正解です。ミニマリズムは減らすことだけではなく、自分に必要なものはしっかりと増やしています。ものを減らす時、増やす時に必要なものの判断基準がしっかりしている人がミニマリストなのです。


 ミニマリストとして部屋から必要のないものが減ることにより、余計な刺激が少なく自分がやりたいことに集中できる環境を作り出すことができるのです。

 そのためには最初に自分の夢を明確にして目標をはっきりとしておくことで「何が必要で、何が必要でないのか」を判別できるようにする必要があります。

 例えば、「転職をしたい」と思っても、どんな仕事につきたいのかを明確にしていないと、どんな資格がいるのか、どんな情報を集めておくべきか、志望動機など、何から手をつけたらいいかわからなくなるでしょう。

 「自分の人生の目標がなかなか設定できない」という人に対しては今までの自分の人生を振り返り、どんな人生にしたいかをノートにまとめることが本書で紹介されています。



ものを減らすポイントは目標に関係のないものを捨てる



 自分の目標に向かって前進できるものかどうかという視点は大事です。例えばテレビをダラダラ見てしまうことが挙げられます。「テレビがないとニュースが見れない」という意見がありますが、普段見るニュースが自分の目標に向けた資格試験が進むことはなく、有限な時間を無駄に消費してしまうリスクが上がります。便利なものも使い道を間違えると有限な時間・お金・エネルギーを消費してしまうことを知っておきましょう。

 本当に自分に必要なものを考えるきっかけとして、「明日自分が旅に出るとしたら、一つしかないキャリーケースに何を持っていくか」です。今の自分にとって必要なもの、大切なものだけを詰め込むことでしょう。その時に悩まなかったもの、入れる候補に挙がらなかったものは実は自分にとって「なくてもいいもの」である可能性が高いので、優先的に減らしていきましょう



スモールスペースから片づける



 

 ものを減らすのに、「どこから手を付ければいいかわからない!」という人は多いと思います。本書で紹介されているのは、まずはスモールスペースから片づけていくことです。ポイントは簡単なところから始めるため、身近な小さな空間から始めていきましょう。


 例えば、カバンの中、財布の中、冷蔵庫、机の上などです。財布は不要なポイントカードやレシートを捨てることから始められるので比較的簡単に始められるうえ、達成感や成功体験が得られるため、財布よりも大きな部屋などの空間を片づけることができるようになっていきます。



残すべきもので迷った時のポイント




 ものを減らし始めると、最初はすぐに減らすことができますが、捨てるかどうか迷うものが必ずでてきます。そんな時の判断基準として、自分にとって「お金・時間・心」のどれか一つの価値を生み出すものかどうかで判断しましょう。

 お金を生み出してくれるもの→仕事道具や自己投資に関するもの

 時間を生み出してくれるもの→洗濯乾燥機やお掃除ロボットなどの時短家電

 ポジティブな気分にしてくれるもの→自分の本当に好きなもの、目標にむけてモチベーションをあげてくれるもの


ミニマリストの考え方は実は『お金持ち』の考え方に共通する点があります。
気になる方はコチラの記事を読むことで相互補完することができます。

【本の要約】1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました ※イメージと違う共通点に驚きます
 今日はトマス・J・スタンリーさんの「1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました」を紹介します。  この本は先日リベ大の両学長も動画内で紹介されていましたね。皆さんも「お金持ちになりたい」と思ったことがあるでしょう。  トマスさんは「1億円貯めるのは簡単だ」と言っています。  これだけ聞くと「そんなわけない!」と思いますよね?  しかしトマスさんの話には根拠があって、私たち日本人は豊かな先進国に産まれた幸運をいかしたら誰でも億万長者になれると言うのです。  例えば、一般的な共働き世帯は生涯収入が約6億円といわれています。 バビロンの大富豪の教えである「収入の1割を貯金せよ」という言葉を守れば6000万円貯金できる計算になり過去に話題になった年金2000万円不足問題は一気に解消されます。 2割貯金したら1億円を超えますね。  もちろん、そんな簡単な話ではないのですが、実際に日本には億万長者がかなりいることがわかっています。2017年の総務省統計局の家計調査報告によると、二人以上の勤労者世帯の会計を集計したところ上位20%超えの平均年収は1212万円でした。スイスの大手金融機関クレディ・スイスが発表した『グローバルウェスレポート2016』によると、日本は資産約1億円を超える富裕層の人数が282万人とアメリカに次ぐ『世界2位』なのです。 日本の世帯は約5300万世帯なので、20世帯に1世帯が1億円をもつ世帯ということになるのです。億万長者はあなたの隣にいるかもしれません!  この本はタイトルの通り、お金持ち1371人にいろんなアンケートを実施し、お金持ちの人がどんなことを考えて、どのような行動をしているのかという『お金持ちの思考』がわかるので1億円を貯める思考法を身につけることができます。 本で紹介されている人口統計学的にみた大富豪たちの調査結果によると 【①数字で見るお金持ちの特徴】  [家族構成]   ・結婚しており、38年以上連れ添っている(離婚していない)  ・子どもの数は平均3人  ・92%は結婚しており、その95%は子どもがいる  [資産と収入]  ・1世帯あたりの資産平均は920万ドル  ・41000ドル以上の車や4500ドル以上の婚約指輪を買ったことがない  ・髪をカットしてもらうのに38ドル以上かけたことがない  [居住地域]  ・高級住宅街に住んでいるがその家や土地を相続によって手にいれたのは2%  ・97%が持ち家  ・ほとんど住宅ローンは残っていない  ・約1割の人は1987年株式市場の急落から3年後に自宅を購入した。 その多くは抵当流れの物件  [職業]  ・3人に1人は企業のオーナー(自営業者・起業家)  ・6人に1人がオーナーではない企業の経営幹部  ・10人に1人は弁護士(医者も同じ比率)  ・残り3分の1は退職者と企業の中間管理職、会計士、技術者、建築家、教師、大学教授が占めている  [教育]  ・90%以上が大学卒で、その半数以上がは博士号を取得    これらの統計から、『家族がいる方が頑張れる』『浪費はしない』ことがわかります。 【②本当のお金持ちの特徴】 『ローンがない』・・・自営業者や医師は全員が1代で財産を築いている人でした。 若いころはローンを利用していても、借金をやめています。 『クーポン券を使う・コストコで買い物・靴を修理』・・・あくまで浪費をせずに節約をして無駄な出費を避けています。 『休みは子どものスポーツ観戦』・・・ゴルフ三昧などではなく、本質的な楽しみを趣味にしている。 『成績は普通』・・・大学にはいっていても、主席ではなく、周りと競い合う環境で自力でチャンスを見つけ、つかむことができます。 『競争相手の少ない自分の好きな仕事をしている』・・・だれかと競うのではなく、どこで戦うかを重要視している。皆と違う発想をして好きな仕事をとことんする人が多い。 『勇気がある』・・・共通点はなんと勇気です。これは金銭的なリスクを冒す勇気です。ノーリスクでは金持ちになれないといっています。起業や株式投資を行なっています。  会社勤めの方がリスクが高いと考えているのです。会社員は安定しているようですが、倒産やリストラの場合には一気に不利になります。しかし、自営業は稼ぐ力を鍛えることができ、稼ぐことができれば青天井です。頑張れば稼げることが「コントロールできる」と考えられることができ、むしろリスクは低いのです。  他にも不安に対する対処の仕方など、紹介しきれなかった様々なお金持ちの思考・特徴が紹介されていますので是非手にとって読んでみてください。


ミニマリストになることで自由な時間を有効活用し人生が変わる




 時間は誰にでも平等に与えられています。この有限な時間をどう使うかによって人生は大きく変わります。自由な時間にダラダラとテレビやSNSをみたり、多くのものの中から探しものをしたり掃除をすることに時間を追われている人は要注意です。自由な時間に副業をしたり、人脈を広げたり、資格試験の勉強を積み重ねている人との差がどんどん広がります



 

 この自由な時間をどう使うか決めているのは自分自身です。今一度時間の使い方を振り返り人生を大きく変えることができることを意識してみましょう。 




大事な人との連絡先だけ残す




 先ほど自由な時間で人脈を広げることを例にあげましたが、誰でも増やしていいわけではありません。ここもミニマリストの考え方、つまり大事な人間関係だけ残す必要があります。

 広い交流関係はいろんな人からの遊びや飲みの誘いがあり、一見リア充で輝いた人生に見えるかもしれません。しかし、いろんな人からの誘いを受け続けていたら自分の時間やお金をたくさん使うことになり、一人ひとりの関係性は薄くなり本当に大事な人との時間が短くなります

 人間関係も物と同じで、自分が大切だと感じているものを優先するべきなのです。そこでまず始めることは連絡先の見直しです。「もしも連絡先が全部消えてしまったら・・・」と考えたときに、「この人の連絡先がないのは困る!絶対必要!」と思える人は残し、1年以上連絡をとっていない人、あまり親しくなく何となく連絡先を交換した人は消していきましょう。


著者は新しい人脈が自分にとって必要だと思える人は増やしていき、定期的に連絡先を整理していくことを勧められています。

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  ミニマリストの整理術に関する書籍も発売されています。


 

以上が本書の紹介になりますが、紹介しきれていない部分である「何にお金を使うべきか考える」FIREの考え方に共通する点が多く、物の価値に対する見方や自分の大事なものを整理する機会になった本でした。

 個人的には「大事な人との連絡先だけ残す」は本質的には無駄を減らして大事なものに力を入れるという意味ですが、他の本には「人脈を増やす」という内容のものが多数共通点としてあったので、「自分にとって大切なものは何か」という本質を理解していないと誤解を招いてしまうのではないかと思いました。

 

人気YouTuberでもあり、社長のしぶさんの『手ぶらで生きる』も「気づいたら色々買ってしまう」「もったいなくて物を捨てられない」という悩みを解決することができる本です。
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