人気YouTuberでもあり、青汁王子の愛称で知られるインフルエンサーの社長三崎優太さんの『時を稼ぐ男』を紹介します。この本は「買ってよかった」と素直に思える起業を考えたときに読みたい本です。
あなたもこの本を読むことで、「ピンチはチャンス」と逆境から成長する精神やお金持ちになるための思考法を学び起業に役立たせることができます。
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結論
・ビジネスは市場という領土の奪い合いだが、競争優位性があれば成功できる。
・何度も失敗と挫折があっても「ピンチはチャンス」と考えあきらめずに行動する。
・お金ではなく夢や希望を追い求めると幸福感が得られる。お金の価値を見直し、自己投資などに生き金を使う。
・常識や世間体を捨て、柔軟性のある目標で起業。SNSを活用する。
競争優位性を有する者が市場を制す
著者はビジネスの世界は市場という領土であり、自分の占有率を高めていくことが成功だと述べられています。そのためには他社と差別化する『競争優位性』を持つ必要があります。
競争優位性とは他社よりも少しだけでも優れていれば差別化ができること。そのためには入念な市場調査をして頭ひとつ抜き出れば後発組でも成功することができます。実際に著者は「青汁は苦い」という固定概念を壊し、他社と違うフルーツのような甘い青汁を世に出したことで成功をおさめています。
他社との違うことはあえてマイナスなものでもよく、著者は「高卒でなく中卒の方が差別化できたので後悔」と話すほどです。実際にYouTuberや芸能人は一見ネガティブに思われることを武器にしていますね。
ピンチはチャンス
本書では著者の壮絶な人生が書かれています。投資失敗・挫折・裏切り・病気・逮捕など様々なトラブルで逆境を経験しますが、それを後に財産にして飛躍していきました。その時の経験をもとに生まれたマインドが「ピンチの後にチャンスがやってくる」だったのです。
大きなマイナスの状況があっても自分に足りないものを学ぶチャンスと捉え、諦めなければV字回復があり成長できることが強調されています。これは著者だけでなく、ホリエモンや与沢翼やYouTuberのヒカルさんもどん底の状態から成功をおさめています。共通点がこの「ピンチはチャンス」として諦めなかったことです。逆境があるからこそ飛躍があることを経験から学んだため、今ではピンチがくるたびに「この後にはどんなチャンスがまっているのだろう」とワクワクしているそうです。
本書では何度も出てくるワードですが、この「ピンチはチャンス」が著者が一番伝えたいことと感じ、私自身一番心に残ったフレーズになりました。「ピンチはチャンス」「諦めるものか」「どんな飛躍（成長）が待っているんだろう」と思えるようになるはずです。
生き金を使って幸せなお金持ちになる
著者は『お金持ち＝幸せ』の等式は成り立たないと言っています。実際に著者が事業に成功して大金を得ても幸せではなかったそうです。最初のうちはお金でいろいろ買えますが、段々と欲しいものがなくなり、むしろ絶望していたそうです。幸せを感じるために必要なものは『希望』です。今とは違う将来や未来の成長した自分への希望と過程こそが幸せを感じると話しています。
そのための価値のあるお金の使い方について『生き金』という言葉が出てくるのですが、著者は「今はゴルフを絶対にしない」と言っています。その理由は「ゴルフは年をとってからでもできるから」です。今しかできないことや非日常の体験を得るために使うお金を『生き金』と紹介していました。
例えば、著者は箱根へ定期的に一人旅をして、ホテルに泊まる時にはスイートルームに泊まっています。普段と違う体験をすることで帰りには新たな発想が生まれる『恵みの時間』が生まれ、成功してきたそうです。このような非日常体験が脳の刺激になり、インスピレーションを感じやすくなるメリットが得られ、新しいアイデアが浮かびやすくなるそうです。
発想力や決断力を養うのにも、生き金を使う必要があり、普段感じることがない感性に触れて知見を広げることで、成長につながり競争優位性を高めているそうです。
さらに、時間は誰にでも平等なものであり、重要な資源です。この24時間をいかに効率的に使う時間管理ができるかが重要だと述べられています。家政婦や時短家電が代表ですが、お金持ちがプライベートジェットを使う理由は時間のためです。その空いた時間に未来の自分に向けてお金を投資することがお金持ちへの道です。
例えば、著者も実際に１６万円を元手にパソコンやサーバー代に投資したことで、アフィリエイトで大金を稼ぐことができたそうです。時間の効率化に関しては自宅を改装してサウナやバーと完備させたそうです。今なら日常的な買い物も宅配で済ますなど時間の使い方を見直し、できることに集中することが大事です。
私も実際に使っている生協。新鮮なものを届けてくれるので無駄な時間とお金を使うことが減りました。副業など少しでも時間に余裕が欲しい人は活用をオススメします↓
知名度を上げるため発信力を高めよう
著者は「SNSを制するものだけが成功する」「お金持ちになりたければフォロワー１万人を目指そう」と話しています。お金持ちを目指していても、最初は投資や企業の資金もない人が多いでしょう。そういう人はSNSで自分の知名度を上げることが最初の目標です。
フォロワーを増やすためにはSNSで伸びている人をチェックすることが重要です。これは最初の競争優位性にも通じるのですが、他者との違いをつけるためには、今伸びている人やジャンルを知ることが重要だからです。
いくら素晴らしいメッセージを発信しても見てくれる人がいなければ価値はゼロのままです。著者は常識や世間体を捨て、あえて女装などの奇抜な行動を発信し、ギャップを重視した自身の転落劇をコンテンツとして発信してフォロワーを増やしていったそうです。
柔軟性のある目標設定で起業
起業したいと考えたときに漠然とした目標設定をしたほうがいいと話されています。目標や長期ビジョンを細かく設定しない理由は「未来のことは誰にもわからないから」とされています。大事なのは世の中の変化が起きたときに、すぐに対応できる柔軟性だそうです。
著者は起業する気があるならすぐに小さく始めた方がいいと話されています。常識にとらわれずに思い切った決断をしてきたことが自身の成功につながったと話し、何歳からでも遅くないことが強調されています。
起業に興味がある方は、やまもとりゅうけんさんの『金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン』もオススメの本です。
起業のマインドや『稼ぎ方、使い方、貯め方』について詳しく書かれており、これ一冊で『お金持ちになるためのすべてがわかる』のでオススメです。
本書を読むことで行動（起業）の力強い後押しになりますし、諦めないマインドを得ることができます。三崎さんのような壮絶な体験をしたわけではありませんが、「ピンチはチャンス」とあきらめずに逆境を楽しむくらいの気持ちで挑戦していくことを学びました。本書のごく一部しか紹介していませんので、起業を考えている人や伸び悩んでいる人や失敗するのが恐いと思っている人にはオススメの本です。
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