【本の要約】教養としての投資 ※投資は知の総合格闘技!人生100年時代には必須です!

投資

ふっきんぷっきー
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農林中金バリューインベストメンツ株式会社CIOの奥野一成さんの『教養としての投資』を紹介します。この本は金融リテラシーや資本家のマインドの大切さ、「投資がいかに重要か」を教えてくれる本です。

私の感想としては「投資は知の総合格闘技である」という言葉が印象に残り、読んでいく中で著者のファンドマネージャー流の投資の考え方や経緯を学ぶ中で納得していきました。私は子供がいるので、「子供たちに資本家マインドを」という言葉が胸に響き、「まずは自分から学んで実践していこう」と思える本でした。


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【結論】

 


・投資家の思想が人生を成功に導く。受動的ではなく能動的な『労働者2.0』を目指せ。

長期投資として株式投資をおこなうことで自分の能力以上の資産を築くことができ、人生100年時代での人生の選択肢が増える

・長期保有の銘柄選びとして『付加価値の高い産業』『圧倒的な競争優位性』『長期的な潮流』を必ずチェックしよう


【株式投資をするべき理由】


 

 日本はアメリカに比べて家計における現金の保有率が4倍以上の約53%もあり、世界でもトップクラスの割合です。一方で株式に関してはアメリカの3分の1である約10%です(日本銀行:2019年調べ)

 著者は「投資家の思想が日本を救う」と話されており、現在の受動的で会社に働かされている『労働者1.0』から、能動的で自分から働く『労働者2.0』を目指すことが紹介されています。


 労働者1.0のままでは自分の収入以上の資産は増やすことができません。特に欧米では「貧困は遺伝する」と言われるくらい資産の有無により受けられる教育が変わり、労働者2.0や資産家へのマインドや知識が得られないため労働者1.0のまま子も育つことになります。著者が「子供たちに資本家マインドを」と労働者1.0から抜けだすことを重要視していました。

 労働者2.0への変化として特に『株式投資』を勧めていますが、日本人に多い株へのイメージは「ずるい」「ギャンブル」「きれいなお金じゃない」が多いそうです。しかし、株式投資は『企業のオーナーとして出資する』であり、よりよい社会の実現に貢献しています。「株は汗を流さずお金を稼ぐ」というイメージを持たれますが、著者いわく「脳は常に汗をかいている」そうです。確かに株式投資はリスクがあり、成長するかどうかの企業分析が必要なため納得です。

 今後日本は年金制度が100歳まで生きることを前提としていないため、破綻はしなくても減額は行われ生活は苦しくなります。人生100年時代で自分で働いて稼ぐ資産には限界がありますが、『時間』という資源をうまく活用し、自分よりも優秀な他者に働いて稼いでもらう資本家の発想が必要なのです。


【どんな個別株を選べば良いか】


 

 個別株投資をするにあたり、3つの条件を満たしている企業を選びましょう。

①『付加価値の高い産業』

②『圧倒的な競争優位性』

③『長期的な潮流』

 本書では4つの投資事例を紹介していましたが、例の1つである靴で有名な企業『ナイキ』年4000億規模の広告投資によるマーケティングが競争優位であり、トッププロ選手と同じブランドという付加価値や今後の世界の人口増加や健康志向の長期潮流として紹介されていました。

 著者はアメリカでのウォーレン・バフェット氏との出会いから永久に持ち続ける長期投資の重要性を学び、本書を通じて紹介されています。その中で、株式投資をする上で誰もが聞いたことのある「テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析の結果は過去のもの」として警鐘をならしています。個別株を選ぶ際にはこれまでに紹介した『付加価値の高い産業』『圧倒的な競争優位性』『長期的な潮流』をクリアしている成長し続ける企業を選び持ち続けることを話しています。

 基本的に長期保有の株を売却するタイミングとしては『参入障壁が崩れた時』『別の面白い投資先ができて優位性がある時』『適正価格が上がり過ぎた場合』が判断基準としてあげられていました。さすがに長期投資といっても、持ったら放置ではなく時々チェックはする必要があります。

 

 

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この本を読んで著者の農林中金の投資信託「長期厳選投資 おおぶね」シリーズが気になり調べてみました。

アクティブファンドにしてはコストが低く、業績を伸ばしているのが素晴らしく、私も少額ですが積み立て投資をしています。

 

【まとめ】



・日本人は労働者1.0と呼ばれる受動的な働き方が主流だったが、今後は資産家にむけて能動的に働く労働者2.0への変化が求められる

・人生100年時代にむけて『付加価値の高い産業』『圧倒的な競争優位性』『長期的な潮流』の3つの条件をクリアした株式投資を長期保有で行なうことで、優秀な他者に働いてもらうといった自分の能力以上の資産形成ができ、人生を成功に導く


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本書では他にも『著者の投資家人生』『どんどん貧しくなり日本人は資本家になることが責務であること』『株式がなぜ持続的に利益を生み出す投資対象なのか』『誤解しやすい長期潮流』『資産形成で失敗しないために』など、投資が正に「知の総合格闘技」であること「楽して儲ける方法はない」を教えてくれています。気になる方は是非とも手にとって読んでみてください。

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