【本の要約】スタンフォードのストレスを力に変える教科書 ※ストレスは味方

本の要約
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こんにちは!ふっきんぷっきーです。ストレスを抱えていませんか?
そんなあなたは『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』を読むことでストレスを根本的に見直す方法を知り、日々の生活を活気あるものにできるでしょう。

【結論】




 ストレスは幸せな人生になくてはならないもの。

 ストレスの良い面と悪い面を知り、ポジティブに捉えることでパフォーマンスの向上に役立てることができる。



【ストレスに対する基本的な考え方】




 ストレスは自分にとって大切なものが脅かされたときに生じるものです。例えば家族や健康などの大切なものですが、これらはストレスと距離が近く避けられない関係です。

大切なもののためにストレスを意識しストレスの原因となる状況を乗り越えていくことで幸福感が得られるため、ストレスのない人生は『つまらない人生』と述べられています。



 つまり、ストレスをなくすのではなく、幸せのために『どううまく付き合うか』を考えるべきなのです。


【客観的・多面的にみる視点が必要】




 何事にも良い面と悪い面があるように、ストレスにも良い面と悪い面の両方の視点でみる必要があります。例えば、コーヒーに含まれるカフェインはメリットとして眠気を覚まして集中力を増す効果がありますが、デメリットとして中毒性があり、摂り過ぎると死亡のリスクもあります。

 ストレスに対しても同様に、ストレスは心身の疲労や病気のリスクがある一方、生活の喜びや楽しみを増強し、自分を成長させるエネルギー源やモチベーション向上に役立ちます

 ストレスに限ったことではないですが、良い面か悪い面のどちらか片方だけ見るだけでは視野が狭くなり本質を見失います。何事も「白か黒か」という極端な考え方では本質の理解ができなくなるので必ず全体を客観的に見る視点が必要です。


【ストレスとホルモンの関係性】




 ストレスにはホルモンが大きく関係していますが、実は思い込みだけでホルモンの分泌が変わることが分かっています。例えば、ストレスを感じると『DHEA』『コルチゾール』の2種類のホルモンが出ます。

 DHEAの分泌割合の方が多いとうつ病や不安症のリスクが低下します。しかし、コルチゾールの分泌割合の方が多いとうつ病の発症リスクが上がり、免疫機能は低下することが分かっています。

 実際に行なった実験では、2つのグループが模擬面接を受ける前にAグループは「ストレスに良い効果もある」という動画をみて、Bグループは「ストレスは心と体に悪い」という動画をみました。その後圧迫面接を行った結果、Aグループの方がDHEAの分泌量が多かったのです。つまり、『ストレスには良い効果があると思い込んだだけで良い方のホルモン分泌量が増えたのです』

 しかも、1998年にアメリカで3万人の調査結果からも「ストレスが健康に悪い」と思っていると寿命が短くなるリスクも上がることが分かっています。「ストレスが健康に悪い」と思い込んだことで平均寿命よりも短かった人は8年間で18万人以上いたそうです。


【ストレスはいざという時の力になる】




 人はストレスを受けたときに、体内では3つの反応がおこります。

 1つめは『闘争・逃走反応』です。アドレナリンが分泌されて心拍数が上がり、緊張状態になります。極度の緊張で酸素が筋肉や脳に運ばれることにより、「戦うか逃げるか」の状況ですぐに体を動かすことができます

 実際にオレゴン州の10代少女2名が1トンのトラクターを持ち上げて下敷きになっていた父親を救出したケースがあります。いわゆる火事場のくそ力というもので、父親という大切なものが失われそうになった状況で、大きなストレスがかかることにより本来以上の力を発揮したのです。

 2つめは『チャレンジ反応』です。命に係わるまでの大きなストレスでも力を発揮し、集中力が研ぎ澄まされます。ストレスを感じたときに心拍数が上がり、アドレナリンが分泌されて筋肉と脳が活性化されてエネルギーを発揮することができます。スポーツ選手がプレッシャーのかかる状況で集中力が研ぎ澄まされ最高のパフォーマンスが発揮されるのはこの状態です。スポーツ以外にも受験生を対象とした実験では、同じくらいの学力の受験生が試験を受けたとき、リラックスした状態の人よりもストレスを感じていた人のほうが良い結果でした。

 3つめは『思いやり・絆反応』です。多くの場合、ストレスを感じたときに『人とのつながり』を求める気持ちが強くなります。原因は『オキシトシン』というホルモンが働いているからです。

 オキシトシンは通称『愛情ホルモン』とも呼ばれ、「人の役に立ちたい」など相手を思いやる気持ちが強くなり、他者との交流など社会的なつながりに対して喜びを得ることができます。しかも、恐怖を感じにくくして体が動かなくなるような状態を防ぐ効果や血管の損傷を修復する作用があります


ストレスと密接に関係しているのが自律神経です。自律神経を整える習慣を108も教えてくれる「整える習慣」もオススメです。
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【ストレスの意外な効果】




 興味深い実験があります。ストレスを与えたラットとストレスを与えないラットに対して心臓発作を引き起こす薬品を与えた結果、ストレスを与えたラットは心臓発作を起こしませんでした。しかも、その後にオキシトシンを抑える薬品を投与すると心臓発作が起こりました。この結果からストレスによって心臓は守られていたことが分かります。

 別の実験では、2005年から約一年かけて121か国15歳以上の12万5千人を対象に「あなたは昨日、大きなストレスを感じましたか?」という質問をし、各国のストレス度指数を出しました。その結果ストレスを感じた人の割合で最も多かったのがフィリピンで67%。最下位は西アフリカで5%。平均は約33%でアメリカは43%でした。さらに幸福度や平均寿命を照らし合わせると、ストレス度数の高い国ほど幸福度や平均寿命が高いことがわかりました。反対にストレス度数の低い国は貧困国で、ストレスを感じる余裕がなかったことがわかりました。

 この結果から、最も幸せだったのは『大きなストレスを感じているが、ストレスを受け入れて力に変えている人』でした。

 このようにストレスは捉え方によって全然違う結果になり、付き合い方次第で強い味方になります


 今回紹介したのは本書の一部ですが、本書はさらに詳しく、具体的なストレスを力に変える方法を紹介していますで是非手に取って読んでみてください。健康に長寿をまっとうするためにもストレスに対する考え方を変え、ストレスを味方にしてパフォーマンスを上げていきましょう。

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 ちなみに私はストレスを感じた日には筋トレをするようにしています。ストレスを文字通り力に変えてセロトニンやテストステロンなのポジティブなホルモンが分泌。筋トレの後半ではストレスを感じたことを忘れていますし、「いい汗かいた」とスッキリした気分になって体も鍛えられて一石二鳥です。ダンベルを相棒と感じるようになってきており、そのうちダンベルに悩みを打ち明けながら筋トレしているかもしれません(笑)


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