【本の要約】サイコロジー・オブ・マネー ※お金の悩みから解放される本を紹介

投資
ふっきんぷっきー
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 累計100万部、43か国で刊行のベストセラー『サイコロジー・オブ・マネー』を紹介します。

「お金や投資について学びたい」「ついつい浪費してしまう」人にオススメの本です。
この本を読むことで、一生お金に困らない行動の仕方を知ることができるでしょう。


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私の感想としては「難しそうな雰囲気のある本」から「何度も読み返したくなる、お金に困らなくなる方法をわかりやすく教えてくれた本」へと印象が変わった投資に関して普遍的な知識を得ることができた本でした。
全20章ですが、1つの章が短く分かりやすく、ジョフベゾスなどの有名人の体験をもとに実際の成功例や失敗例から『お金や投資に対する知識』を心理学(サイコロジー)の視点で教えてくれる本です。

サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット [ モーガン・ハウセル ]
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結論



 

お金とうまく付き合うには、頭の良さよりも行動が大事

見栄ではなく金融資産へ余裕をもって長期間投資しよう

ふっきんぷっきー
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「なぜ、地味な清掃員が資産8億円残し、超エリートのビジネスマンが破産したのか」という実際にあった事例や「ウォーレン・バフェットの純資産の95%は65歳から得られたもの」など興味深い全20章の構成の本です。
20章の中から、YOUTUBEやブログであまり紹介されていないにも関わらず重要で、特に「おもしろく学びがある」と思った3つを紹介します。


本当の富は見えない

 

 「豊かさは目に見えない」という言葉があります・フェラーリのような高級車を乗っている人を見て「あ、お金持ちだ」と思いますが、実は経済状況は苦しく、無理をして給料の大半を高級車に注ぎ込んでいる人も少なくないようです。高級車(見栄財)を維持するために借金までしている人をお金持ちとは言えないでしょう。しかし、人は高級車などの見た目で豊かさを判断してしまうのです。

フェラーリは見栄が付加価値


 このようなお金持ちでないのに無理をして(見栄をはって)高級車に乗っている人は『私は高級車に乗っている=私はお金持ちで尊敬してみられている』と思っています。

 しかし、実際は第三者に「ドライバーがどんな素敵な人か」ではなく、「あの高級車かっこいいな」と高級車だけを見ています。私も街中で「スポーツカーカッコいいな」と思ったことがありましたが、運転している人を「どんなすばらしい人なんだろう」と考えたことがないので納得でした。このような人の思い込みは「成功しているフリ」という一つの産業になっているくらい人間の中の大きな欲求です。

見栄のビジネスによって金欠になる人



 真の富は目に見えないものです。お金持ちっぽい人は見栄をはっているので見つけやすいですが、本当にお金に困っていないお金持ちは見つけにくいです。一例として、ロナルド・リードというガソリンスタンドで働いていたごく普通の人でしたが、実は何十年もコツコツ投資をし、死後資産800億円があったこと周囲は気づいておらずに驚かれニュースになったほどでした。



 このように真の富とは、株式などの見えにくい金融資産です。目に見えないため、コツコツと貯めて増やしていても誰も気づきません。本書では「裕福になるための唯一の方法は、借金をしないことはもちろん、資産を容易に取り崩さないこと」と書かれています。


サプライズに備えて貯蓄しておこう



 「歴史とは、未来を予測する地図ではない」と紹介されており、この罠にはまる人は多いようです。

 スタンフォード大学のスコット・セーガン教授が「この世界では、前例のない出来事が常に起きている」とも言っています。投資の世界では同じ状態を長く続けることはほとんどありません。戦争やバブル崩壊や住宅価格の暴落など例外的な出来事は多々あります。

例外的な暴落はおこりうる


 しかし、将来の投資リターンを考えるときに、世界大恐慌や第二次世界大戦のような過去の出来事が将来起こる最悪のシナリオとして見る人は多いです。当時これらの大事件も前例のない出来事でした。私たちは「世界にはサプライズが潜んでいる」=「将来何が起こるかわからない(余裕をもって備えておく)」という教訓を学ぶべきなのです。

将来に向けて余裕をもとう



 実際に過去の景気後退の間隔も変わってきていますし、伝説の投資家ベンジャミン・グレアムの成功ルールは現代では通用しないと言われています。実際にグレアムは絶えず実験を繰り返しており、代表作の「賢明なる投資家」は1934年から1972年の間に4度も改訂されています。

 この章で伝えたい最も重要なことは「歴史から学ぶのは予測ではなく、一般論(人の欲望や感情)」でした。つまり、予想外のできごとは必ず起こるということです。では私たちはどのようにすればいいのかが、この本の伝えたい本質であることがわかります。それは次に紹介する「誤りの余地」です。


市場に居続けることが一番重要



 未来はサプライズが潜んでおり、誰にも将来が読めません。対策として「誤りの余地」=「余裕のある計画が勝利をもたらす」と書かれています。

 誤りの余地を残しておくことで、ハプニング常に想定しているため、結果的に失敗しても再挑戦する余力がある状態になります

再挑戦するためには余力が大事


 伝説の投資家ベンジャミン・グレアムも「安全を設ける目的は、予測を不要にすることである」=「余裕をもっておけば変に予想してかけなくても安心」と話しています。

 誤りの余地をつくることは消極的な方法だと思われがちですが、実は攻めの戦略です。誤りの余地を残しておけばおくほど、どんなことにも耐えられるようになります。そのため時間を味方につけることができ、複利の力をいかして最大の利益を得ることができると書かれていました。

 投資で「誤りの余地」をつくるべき2つの場面は「①ボラティリティ(価格変動リスク)」と「②老後資金のための投資」です。

 

 1つ目の「ボラティリティ(価格変動リスク)」は資産が3割暴落しても精神的に耐えられるかが基準になります。実際に2022年はFRBの金利上げの政策の影響やウクライナ侵攻によって資産が3割減った体験がある方もいると思いますが、精神的なストレスは想像以上です。過去にもこのような体験によって疲れ切って投資をやめてしまう人もたくさんいたそうです。市場で利益を得る方法は市場に居続けることというのは有名な話です。

想定を下回ることも計画にいれる


 2つ目の「老後資金のための投資」は米国の株式市場投資による過去の平均利回りは7%です。7%の利回りを予測し計算して投資を続けても、将来的な利回りが低下した場合。想定していた額を下回る老後資金になってしまいます。


 解決策としては、将来の利回りを低く見積もることで誤りの余地として機能し、余裕をもって生活することができます。実際に著者も利回りの予想を過去のデータの三分の一と低く見積もって、その分多めに貯金しているとのことでした。

余裕をもって貯金を続けよう


 どちらも貯金を多めにして「もしもの時」に備えることで心の余裕ができ、チャンスを手にしたり、間違った選択を避けることができるとのことでした。


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まとめ



・お金とうまく付き合うには、頭の良さよりも行動が大事

・見栄ではなく、金融資産への投資が本当の富

・過去の例から未来は予測できない、余裕をもった計画、十分なお金で備えることで投資の期間を長く続けることができ、富が得られる



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お金を増やすための具体的な行動や日本の制度を活用した損しない方法については以下の記事を参考にしてください。

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